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- 英語教育業界20年の英会話講師がおすすめする子供向け英会話教室ベスト5! - 2019年12月10日
子供の習い事として必ずトップ3に入るのが、「英会話」。
今の時代、語学力は、受験の時も就職の時もキャリアアップの時も、一生ついて回ります。
受験や就職ほど先々の事を考えるわけではないものの、日本語の語彙が自然と増えていくように、英語にも親しんで無理なく身に着けてほしい。
また、小さいころから異文化に触れ、自然と国際感覚が身についていってほしいと親御さんが願うのは当然でしょう。
かくいう私は、教育業界でかれこれ20年、英会話講師、塾講師をしてきました。
現在は英会話教室のマネジメントもしています。
最初に教えたお子さんは、つい先日パパになりました・・・。
今日は、そんな経歴の私が、一生モノの財産としてわが子に「英語力をつけたい」と願う親御さんにお勧めの英会話教室を、その選ぶポイントも合わせてお伝えします!
子供に英会話を学ばせる目的を見つめ直そう
それは本当に、子供のための目的ですか?
嫌がる子どもの手を無理して引っ張って英会話教室に通わせる意味は全くないと私は思います。
学習の押し付けは、早くから「英語嫌い」の子供にしてしまうだけです。
学習意欲は、マイナスなイメージからは生まれません。
そもそも、英語が出来ることと、「受験に成功する」「将来出世できる」ことはイコールではありません。
現に、英語が出来なくても、世の中で偉大な仕事を成し遂げている人は大勢いるのです。
自分のやりたいことを実現するためには英語が必要だと気付いた時に必死になって英語を勉強してあっという間に身に着ける人を私は何人も知っています。
また、英語は全くできないけれど、その能力が仕事で評価され、海外出張の際は有能な通訳を会社が雇ってくれるケースも知っています。
逆に、バイリンガルで英語での日常生活に不自由はないけれど、仕事では全く評価されない人も知っています。
英語学習のしかるべき目的とは
じゃあ、何のために子供に英語を学ばせるのか。
英語が使える生活がどれだけ楽しさに満ち溢れているかを考えることだと思います。
英語が分かるとね、外国の絵本も読めるんだよ。
英語が分かるとね、海外に行ってもレストランでおいしいものが食べられるよ。
そうだ、○○ちゃんの好きなミカンは、英語でなんて言うんだろうね。。。
小さいお子さんに英語学習を始めさせる目的は、人間が生きていくために必要な「言葉」の世界を増やしてあげたいというシンプルな親心で十分だと私は思います。
特に、「聞く」という観点から言えば、音楽の習い事でよく「絶対音感は5歳までに」と言われるように、耳や脳の柔らかい幼少期に英語をたくさん聞かせることは聞き取る力のトレーニングにはなります。
オリンピック選手にするためですか?
たいていの親御さんは、水泳をすることで丈夫な体になって欲しい、風邪をひかない子になって欲しいなど健康的な成長を願って始めるのではないでしょうか。
英会話学習の目的も、本来そうあってしかるべきだと私は思います。
英会話教室を選ぶ際に注意すべき点とは?
日本には、実に多くの英会話スクールがあります。
次の③では、大手の英会話スクールからおすすめの5社をご紹介しますが、個人経営の教室や通信教育、オンラインスクール等、何を基準に選んだらいいのか途方に暮れますよね。
ここでは、未就学児向けと小学生向けに分けて、選ぶポイントをご紹介したいと思います。
【未就学児】英会話教室を選ぶ時の注意点①遊びながら学ぶ
まず未就学児ですが、未就学児は「遊びながら学ぶ」ことで様々な知識や経験を身に着けていける年齢です。
もっと言うと、遊びの中からしか学べないのです。
楽しみながら英語を聞いたり話したりできないと続きません。
それに、未就学児ですから、身の回りにあるものや動物、植物などの単語を使って「ごっこ遊び」をしたり、英語の歌を歌いながら踊ったり、という幼稚園や保育園でやっている活動を英語に置き換えたものが一番無理なく身に付きます。
つまり、そういったことが出来るスクールでないとダメなのです。
【未就学児】英会話教室を選ぶ時の注意点②誰が教えるか?
もうひとつ、未就学児の英語教室選びで着眼しなくてはいけないのは、カリキュラム以上に誰が教えるかという点。
子供の心理がよく分かっていて、子供と同じ目線で一緒に遊んだり促したりできる「英語が出来る人物」でないといけません。
よく、英語は発音の問題もあるから絶対ネイティブに習わないと身につかないと信じて疑わない人がいますが、ネイティブもいろいろです。
幼児教育の基礎を学習しているネイティブもいますが、単にアメリカ人というだけで英会話教室の講師をしているような人もいます。
ネイティブが邦人かではなく、子供と一緒に楽しく英語で遊んでくれる講師を選んでください。
【小学生】英会話教室を選ぶ時の注意点①年齢に応じたカリキュラム
成長に個人差がありますが、幼児の頃とは違って、単に遊んでいて楽しい!という感情ではなく、自分がどれだけ出来るようになっているかに学習の喜びや楽しさを見出し始めます。
楽しく学習して、こんなに出来るようになった、もっと勉強したらもっとわかってもっと楽しくなった、とやり方によっては好循環に英語力を伸ばしていけるのです。
そういったやる気を称え、先導してくれる講師の力も大事ですが、カリキュラムにも注意したいところです。
年齢に応じた内容の難易度であるかどうかは大切なポイントです。
6年生に今更、動物の名前を教えても子供にしてみたらだから何?って感じでつまらないですよね。
逆に6年生にもなれば、ある程度の単語を自習するくらいの自己管理が出来てきます。
それを踏まえたうえで、動物の習性や、肉食動物と草食動物の違いが英語で学習できるような内容であって欲しいのです。
【小学生】英会話教室を選ぶ時の注意点②英文法の学習方法やカリキュラム
同時に、高学年になってくると、日本語とは違う英語のしくみ(文法)にも関心が向きます。
その関心にしっかり向き合って、英文法も優しく分かり易い解説がつくことで、子どもたちの学習意欲も向上します。
本来中学生や高校生が学ぶ文法用語などがを、小学生でも分かるように噛み砕いて説明されているか、そしてそれは、実際に学ぶ子どもが手にしたとき、楽しそうなテキストだなと思えるかそうか、じっくり観察することが大切です。
大手英会話教室おすすめベスト5
では、早速大手の英会話教室のなかでおすすめのものを紹介していきます!
ランキング形式で5つ選び、それぞれの特徴を解説します。
【第1位】ECCジュニア
いわずと知れた子供向け英会話教室のパイオニアです。
何より、カリキュラム(テキスト)の作り方が他のスクールを寄せ付けない出来栄えです。
それぞれの年齢の子供の心理や発達状態を熟知したうえで作成されています。
テキストは10年くらいのスパンで改訂されています。
その時々で社会が求めている英語力を見据えたうえで画期的な教材作りをしています。
インフラの整備が抜群なのです。
また、レッスン代から見るコスパが業界一だと思います。
英語学習は、長く続けてこそ身につくものですから、金銭的負担が少ないことはとても大切です。
ECCジュニアは、その継続率の高さでも業界で群を抜いています。
続けやすい環境であることは、英会話学習にとって何より大切なポイントではないでしょうか。
カリキュラムやテキストは統一されていますが、それを教える先生方はもちろん研修を受けたプロですが、実際、その実力には差があります。
【2位】シェーン子ども英会話
子供に英語を習わせるなら、講師は絶対ネイティブがいいと思っている親御さんは多いはずです。
ネイティブならではの発音や表現力の問題もありますが、何より幼い頃から外国人と触れ合う機会を作ってやりたいと思うからでしょう。
シェーンは創業当時より講師が全員英語を母国語とするネイティブの外国人です。
通常、英会話教室というのは、外国人が講師の場合、そのレッスン代が日本人の場合と比べ1.5~2倍になります。
それを踏まえると、シェーンのレッスン代は破格に安いと言えるでしょう。
ネイティブ講師の中には、英語が話せるだけで「子供に英語を教える」という訓練を十分に受けていない人もいますが、シェーンのネイティブ講師は50時間以上に及ぶしっかりとした研修を積んでいますから安心です。
カリキュラム上必要な場合、例えば文法説明や、英検対策の時などは日本人の講師がレッスンを担当する場合もあります。
母語を介して学んだ方がよい部分と言うのは確実にあります。
そういった部分は日本人講師が担当するというのはとても良いことだと思います。
親御さんがネイティブ講師とコミュニケーションがとれない場合も、日本人講師がいれば安心ですね。
英語は絶対ネイティブから学ばせたいと思う方にはシェーンがお勧めです。
契約の事情などで年度の途中に講師替えがあったという話も聞きます。
長期にわたって同じ講師にその成長を見守ってもらうことは期待できません。
【3位】公文式英語学習
いわずと知れた公文式。
算数や国語が有名ですが、公文式には英語もあります。
Eペンシルという機材を使って学習します。
公文はプリント学習ですが、プリントにある英文をEペンシルが音読してくれ、それを聞いて、言って、書いて自分で学ぶというスタイルです。
集団学習ではありませんから、自分のペースで学習できます。
進度に差は出ますが、カスタマイズという面ではそれもメリットです。
公文で国語や算数を学んだことがある方はお分かりになると思いますが、「読む」「書く」という力はしっかりやれば確実につきます。
「聞く」「話す」は対人レッスンではないのでいかんせん片手落ちな感は否めませんが、例えば英検を受験する程度であれば公文の英語で十分だという内容です。
もちろん、どんどん進む子は小学生でも高校生の英語を学習していたりということがあります。
いいか悪いかは別にして、その子が先取りの学習を楽しめるならいう事はありません。
英語の生きたやり取りを学ばせたい、また、それを楽しみたいお子さんには公文は不向きでしょう。
【4位】ベルリッツキッズ
ベネッセグループ傘下のベルリッツは、どちらかというと大人向け英会話スクールのイメージが強いと思いますが、子供向けのレッスンも設定があります。
ベルリッツも、講師が専門のトレーニングを受けたネイティブですが、1クラスが3人までという少人数編成であるのが大きな特徴です。
ネイティブの少人数クラスなのでレッスン代が少々高めですが、大勢でのレッスンに比べ発話量はその分増えますし、講師の目も行き届きます。
みんなで楽しくゲームをしたり、アクティビティを取り入れて遊びましょう、といった空気はありませんが、ネイティブ講師とじっくりレッスンをするのが性格に合うおとなしいお子さんにはおすすめです。
「4歳~小学2年コース」と「小学3年~6年コース」という実に大まかなくくりでレッスンが行われています。
成長の激しい学童期をたった二つのコースでくくるのにはちょっと無理があるのではないかと思います。
少人数編成であるからこそ、生徒間に差がつくのではないかと感じます。
【5位】ヤマハ英語教室
ヤマハと言えばピアノ教室。
でも、英語教室も展開しています。
講師は、トレーニングを受けた日本人講師ですので、小さいお子さんを通わせるには何かと安心です。
ヤマハ英語教室で一番オススメなのは0歳~3歳の幼児クラス。
レッスンには保護者も一緒に参加します。
まだオムツが取れていないような年齢のお子さんは、ママやパパと一緒でなければそれだけで不安になり、英語なんて耳に入りません。
母子同伴スタイルをとっているのはとてもいいことだと思います。
また、母体が音楽教室ですから、幼児期のお子さんのレッスンに欠かせないチャンツやリズム遊びなどはさすがといった内容です。
未就学児のお子さんには、ヤマハがお勧めです。
続生が少ないのか、高学年クラスになると設定曜日が少なくなる教室もあるようです。
やってはいけない英語教室の選び方
大手英会話スクールのベスト5をご紹介しました。
各スクールの「長所」に着目して私なりにランキングにしましたが、各スクールについての「短所」も述べました。
どのスクールもお商売ですから、体験や説明会に参加してガイダンスを受ければ「長所」をアピールされるに決まっています。
けれども、説明される側はアピールポイントはしっかり理解しながらもどこか客観的に冷静に判断する必要があると思っています。
あえてスクール名は出しませんが、「選んではいけない教室」について、私が英会話講師をしている中で実際に受けた相談、クレームを参考に述べておきたいと思います。
ネイティブ講師という理由だけで選ばないこと
英会話は、絶対ネイティブから習わないと意味がないとかたくなに信じていらっしゃる親御さんは多いです。
理由を聞くと、日本人は発音がきれいじゃない、というものがほとんど。
今の時代必要な英語は、ネイティブスピーカーと話す英語ではなく、英語を母語としない国の人同士が話す英語、つまり国際共通語としての英語、です。
アメリカ人の英語は聞けるど、中国人の英語は発音が微妙だから分からない、というようなことでは通用しません。
どんな国の人が話す英語でも聞く力を養うことが目的であれば、私は英会話講師の国籍は気にしなくていいと思うのです。
しっかりした教室ならば、ネイティブが話す英語の音声をレッスンにしっかりと使用しています。
ネイティブの声を知らないで学習するわけではないのです。
また、特に小さなお子さんは、ネイティブ講師が怖い、嫌い、という場合もあります。
外国人の先生が苦手で英語を辞めたがっている子が、私のレッスンにやってきて、日本人の先生で安心した、学習を続けたい、となった例も実際少なくありません。
外国人講師が嫌な理由は、
「声が大きい」
「身振り手振りが大げさで怖い」
というもの。
当たり前ですが、外国人講師に非はありません。
文化の違いと言ってもいいでしょう。
学習するのはお子さんです。
親御さんの思い込みや、良かれと思ってやっていることが吉とでるわけではありません。
家庭学習を一切求められない教室
宿題や、自宅学習は必要ないとする教室があります。
例えば1週間に1度、1時間ほどレッスンに通ってどれだけの英語力がつくでしょうか。
ゼロとは言いませんが、極端な言い方をすれば、「通ってるだけ」の成果しかないでしょう。
家庭生活の中で、教室で学んでいることを上手にフィードバックして定着させてあげるのは親御さんの務めだと私は思います。
どんな習い事でも、子どもが小さいうちはある程度親の関与が必要です。
「全てお任せください、親御さんは知らぬ存ぜぬで大丈夫です、英語は教室だけで。」
と言い切るような教室は、親からしたら楽なように見えますが、私はオススメできません。
そんな教室に4年通って、自己紹介すらできないで私の教室にやってきたお子さんを知っています。
年齢を聞いても答えられなかった時の親御さんの驚いた顔を私は未だに忘れられません。
趣味の世界でも、空いた時間があったらやろうと思っていることってなかなか出来なかったりしませんか?
英語が好きな子供であっても、生活の中で色んなことに追われてるうちについつい忘れてしまうものです。
講師の経歴が素晴らしいだけで選ばないこと
私がよく初対面の保護者さんから受ける質問のひとつです。
というもの。
日本の学校で学習しました、留学経験はありません、と答えると皆さん驚かれます。
英語は海外に行かないと身につかないと思っているようです・・・。
では何年も海外滞在経験がある先生の方がよいのか。
私は、海外経験があるとかないとか、出身大学の偏差値がどうだとかということは、子供に語学を教える上ではほとんど関係ないと思います。
別の問題に置き換えると、小学2年の子供に掛け算九九を教えるのは、東大出身の人の方が上手なんですか、ということです。
子供に英会話を教えるのは、「英語ができる」という能力以上に、「英語を教える」力が必要です。
このふたつはイコールではありません。
わたし達は日本語を母語としますが、だからといって、初めて会った外国人に日本語を教えられるかといったらそうではないですよね。
教えている先生の経歴を気にするよりも、レッスンをしている先生をよく観察すべきです。
子供が楽しそうに学んでいれば、「教える」能力のある先生です。
まとめ
1位から5位まで上げましたが、単純に順位では測れないそれぞれの特徴や強みがあるのは事実です。
その子に合う教室を探すのが大切なのですが、探し出したらキリがないのも事実。
教室探しをしている間に、親子ともども疲れてしまって英語を始めるタイミングを逃した、なんていう話を聞いたこともあります。
子供の習い事というのは、基本的に親が主導的に考え検索しますが、主役は子どもです。
親目線では今一つな教室でも、子ども自身が納得して楽しく通えるようならばそれが一番いいのです。
このランキングを参考に、まずはわが子に向いていると思う教室を2,3あたってみてください。お子さんが楽しそうにしていて、先生が人間的に信頼できそうな方であったら問題ないのではないでしょうか。
皆さんのお子さんが、英語学習を通じて素晴らしい世界に羽ばたいてくれますように!
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