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Goro

Goro

1966年生まれ。8歳の頃より父親のネイチャー系雑誌の高級腕時計広告に惹かれるようになる。社会人になってからロレックス 購入後30年以上に渡り時計書籍の収集を始める。2016年から時計ライターとして活動、現在に至る。最近はイギリス人時計師にメールを送り、インタビューするなど活動の幅を広げています。

腕時計が日常生活において重要な場面は年齢を問わず多いものです。

ファッション面でも腕時計はマストと言うデザイナーも多いです。
ただスイス製腕時計はどうしても価格が高額になります。

特に有名人気ブランドは価格が100〜1000万円以上の時計も多いです。

しかし歴史ある名門時計メーカーの中でも、リーズナブルな価格帯で購入できる時計が数多くあります。

今日は10〜20万円代と安い価格帯のスイス時計とブランドを紹介していきます。

スイス製腕時計の高額でも人気が高い理由

スイス製腕時計が高いのには理由があります。
理由を知れば、価格にもある程度納得がいくはず。

サクッとチェックしておきましょう。

1. 「政府とスイス時計協会による高い品質管理」

まずスイス時計はなぜ高額で人気なのか、それはスイス時計協会と政府が法律で同国産の腕時計に対して、厳格な品質基準を設けているためです。

定められた品質を持ったスイス製腕時計には文字盤に「SWISS MADE」の印字が許されます。

アメリカや香港においてはそれ自体が認証マークとして公認されるほど権威あるものです。

スイス政府も「SWISS MADE」の基準を強化、2013年から時計製造のコストの60%以上がスイス国内で支出されている物だけに限るとしています。その厳格な品質管理のため高い人気となっているのです。

製造に長期間かかるモデル

スイス時計では高級ブランドほど、製造過程で手作業の割合が高くなります。

複雑な機構を持つ腕時計によってはひとりの時計職人が生産できる年間本数が1本以下という、希少モデルもあります。

そのため高額な価格設定になるのです。

10〜20万円代で買えるスイス機械式腕時計ベスト10

メーカーによってはムーブメントに汎用性のある機械を搭載、生産性を高めて販売しています。

手作業は最小限にとどめて、品質はそのままにして生産性のみを高めているのです。

腕時計が大好きで30年以上研究しまくった私が、20万円以下の価格でありながら高品質でおすすめできる腕時計を紹介いたします。

[タグホイヤー]アクアレーサーキャリバー5

タグホイヤー
アクアレーサーキャリバー5

218,272円 (税抜)

タグホイヤーは高価格帯のモデルもありますが、他のスイスブランドと比較すると安いことが特徴です。
伝統的に価格設定を低くすることをモットーにしています。

1860年設立と歴史あるメーカーで、スポーツモデルやヨーロッパのサッカーリーグの公式時計も担当し、スポーツのイメージを前面に押し出し若い年齢層に人気です。

このアクアレーサーも自動巻のムーブメントで耐水性も300メートルと高く、他のブランドで同程度のモデルであれば、軽く70万円以上になります。

[オリス]ビッグクラウンポインターデイト 80THアニバーサリーエディション

オリス
ビッグクラウンポインターデイト 80THアニバーサリーエディション

242,000円 (税抜)

オリスは1904年スイス ヘルシュタインで創業した、ブランドです。

知名度は高くはありませんでしたが、2005年にキアヌス・リーブス主演映画のクライマックスで同社の腕時計が採用された以降、認知度が高くなりました。

同社は1930年代に施工されていたスイス時計法という後発のブランドに不利な法律の破棄に尽力しています。

それにより製品の低価格を実現させたブランドです。

[ティソ]クチュリエ オートマチック T0354071105100

ティソ
クチュリエ オートマチック T0354071105100

86,900円 (税込)

ティソはスイス時計産業が多く集まる、ル・ロックルで1853年に創業したブランドです。

創業時より輸出が多く、現在もアメリカ市場で人気があります。
生産量が高くクラシックウォッチ部門(2、3針時計)では世界1位の生産量を誇るブランドです。

そのため、スイス政府からの信頼も高く、ブランドロゴにスイス国旗の使用を許された数少ないメーカーになります。

このブランドの特徴はムーブメントはグループ傘下から大量に仕入れることで、低価格を実現しています。

デザインも良く性別問わず幅広いジャンルに渡り製造していることが、支持されている理由でしょう。
このモデルも曜日付カレンダーと80時間のパワーリザーブを持った、実用性に優れています。

[ロンジン]コンクエストヘリテージ

ロンジン
コンクエストヘリテージ

174,900円 (税抜)

ロンジンはかつて大西洋横断飛行を成功させた、チャールズ・A・リンドバーグが飛行の際に装着していた時計ブランドとして、有名です。

スポーツへの造詣が深く乗馬、馬術、アルペンスキーなど幅広くサポートしています。

「伝統」「エレガンス」「パフォーマンス」をブランドテーマにした、時計作りを行っています。
現在はティソと同じ、世界最大の時計グループ、スウォッチ・グループのメンバーです。

このモデルもクラシックな雰囲気を継承したヘリテージモデルで、価格も20万円を切っている魅力的な時計です。

[ボーム&メルシエ]クラシマオートマティック

ボーム&メルシエ
クラシマオートマティック

178,500円 (税抜)

ボーム&メルシエは1830年スイス創業で誕生以来一度も経営が途絶えていないブランドです。
古参ブランドらしくクラシックウォッチを得意としています。

現在はリシュモン傘下で経営を安定させて知名度も上昇しています。

このクラシマはより低価格で購入できるシリーズとして、2016年に新たに発表された低価格コレクションです。

[モンブラン]トラディションデイト オートマティック

モンブラン
トラディションデイト オートマティック

90,700円 (税抜)

モンブランと聞くと多くの人は万年筆を連想するブランドです。

モンブランは1997年に本格的な時計製造を始めて以降、「ミネルバ高級時計研究所」という名門ムーブメント会社も買収しています。

決して、片手間では無く本格的な時計造りを目指していることが特徴です。

このトラディションデイト オートマティックも自動巻で裏蓋をスケルトンで美しく仕上げ、他のスイス名門ブランドと決して遜色ない完成度の高い腕時計と言えます。

[ハミルトン]ジャズマスタービューマチック オープンハート

ハミルトン
ジャズマスタービューマチック オープンハート

72,600円 (税抜)

ハミルトンはアメリカ発祥の時計メーカーですが、現在はスイスで生産する時計ブランドです。

ミリタリーウォッチが得意で、リーズナブルな機械式時計を多く製造しています。
創業も1892年と100年以上の歴史がある名門ブランドです。

日本にもスウォッチ・グループの一員として直営店を出店、国内での知名度も年々上昇しています。

[レビュートーメン]ダイバーズウォッチ

レビュートーメン
ダイバーズウォッチ「17571.2137」

0000円 (税込)

レビュートーメンは1853年創業の歴史あるブランドです。
規模は小さなブランドですが、オリジナルムーブメントを使うなど技術力が高いことに特徴があります。

値段は10万前後の物が多く、珍しいアラーム付き時計「クリケット」も同社の製品です。

[ボール・ウォッチ]RacerDLC ストークマン・レーサー 自動巻き

ボール・ウォッチ
RacerDLC ストークマン・レーサー

65,780円 (税抜)

「サーチナ]C023-710-37-051-00

サーチナ
CERTINA C023-710-37-051-00

0000円 (税込)

サーチナは1888年スイスにあった前身の時計工場を1938年に現在の名前に変更したブランドです。
1971年にスウォッチ・グループの前身の団体に加盟して以降、現在もグループで活躍しています。

スポーツウォッチを得意としていることが特徴です。

よりコスパに優れた良い腕時計の見つけ方

スイス製腕時計は高品質な製品です。

可能であればコストパフォーマンスの良い腕時計を購入したくなるのが自然な気持ちでしょう。

数多いスイスブランドから優れたコスパ時計を見つけるのは大変な作業です。

しかし要点を絞ればコスパに優れた時計ブランドを簡単に見つけられます。

1. 比較すると、安い製品が見つかる

腕時計はAmazonや楽天でストア毎に比較すると、同じ製品でも安い物が見つかります。

正規店以外の店舗でも探すことがおすすめです。

2. 人気ブランド、3大ブランドをを避ける

人気ブランド、例えばロレックスは人気がある高額な製品が大半です。
3大時計ブランドのパテック・フィリップやヴァシュロンコンスタンタンは部品ひとつひとつを手作業で、研磨し、手数をかけて製作するため高額な価格になります。

予算に余裕がある人以外は避けた方が良いでしょう。

3. ETAを持っているスウォッチ・グループ傘下のブランドがお手頃

スイス製の低価格帯ブランドを探す手法のひとつに「スウォッチ・グループ」内から選ぶ方法があります。

ETAは同グループ傘下の世界最大のムーブメント会社で、優れた機械式ムーブメントを世界中で提供してきた実績があります。

汎用ムーブメントでは信頼と実績があるETA搭載の腕時計はスイス機械式時計のビギナーからでも十分に楽しめます。

まとめ

社会生活のデジタル化で、腕時計が不要との声があることも事実です。

それでもビジネスやカジュアルなシーンで腕時計は欠かせなく、ファッション面でも必要不可欠です。

スイス時計協会の調査では2016年〜2018年まで3年連続、スイス時計の輸出は金額と数量共に上昇しています。

ぜひ高品質の証であるスイス機械式時計を購入して、機械式腕時計の良さを実感してください。