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アタリ

貿易事務に10年従事し、派遣・契約・正社員を経験。 2歳の子をもつワーキングマザー。

「貿易事務の仕事に転職したいけど、未経験からどう最初の一歩を踏み出せばいいの?」
「どんな資格を取れば一番転職に有利なの?」

こんにちは、アタリです。

貿易事務って専門職のようだけど、未経験でもチャレンジできるイメージもある。
貿易事務に興味があって転職も視野に入れたいと思った時に、一体何から始めればいいの?と思いませんか?

私自身も、最初にこの仕事に就く前そう思いました。
未経験でも良いとはいえ、より有利に挑みたいですよね。
そこで最初に思い浮かぶのは、”資格取得”ではないでしょうか。

今日は、無職ニートの状態から貿易事務の仕事につきはや10年、採用面接にも立ち会った経験のある私が最も有利な資格をズバリお伝えします!

リアルな貿易事務の採用の現場で肌で感じたことも合わせてお伝えしたいと思います。

この記事を読めば、未経験から貿易事務の仕事に就く為には、一番にどの資格を取れば良いか、付加価値を高める為にとるべき資格がわかります。

それではもっとも重要な資格から順に見ていきましょう。

最も有利な資格はTOEIC750点以上のスコア

そうなんです。
最も有利なもの、最も重要なことは英語力。

英語の資格は日本国内にもいくつかありますが、貿易事務は外資系企業もたくさんあることから、世界的にも知名度のあるTOEICを選びました。

いくら就職前に貿易の知識をつけたとしても、やはり現場で起こることは教科書には載っていないことの方が多いのです。

一刻を争う事態も多いのがこの仕事。
私は過去にその一刻を争う事態に勝つことができず、60万円の赤字を出したこともあります・・・。
そんな時、英語でのコミュニケーションが障害となって、解決できたかもしれないのに失敗という結果になりかねません。

TOEIC 750〜800点ほどあれば、英語のコミュニケーションにはまず問題がないと判断されるので採用候補にスムーズに入ることができます。

加えて、英語での会話・メール・電話に物怖じしないガッツ!
これ英語力と同じくらい大事です。

実際に初めて仕事で国際電話をかけるときって緊張するんですよね。
英語を母国語としないもの同士であることが多いし、面と向かって会話するより聞き取りにくいし。

喋るぞ!伝えるぞ!という強い気持ち。

これはトイックのスコアで自信をつけた上で、心に留めておいてください。

貿易事務に有利な資格その他3選

ここからは英語力を示す資格以外で、有利といえる資格をご紹介します。

1. 基礎中の基礎を学べる貿易実務検定C級

この資格は、履歴書の資格欄にあれば絶対有利!というわけではありませんが、知名度は高い資格です。
この資格試験で得られる内容を、知識として持っていれば、働き始めてから自分の自信につながるという意味で有利です。

貿易事務って専門用語とか、特有の言い回し、みたいなものが多いのです。
この資格取得に向け勉強して、用語を理解しておくだけで仕事を教えてくれる先輩の言ってることを理解しやすい。

さっさと仕事を覚える新人、もっと色々させてみようか?って気になりますよね。

既に語学力には自信がある方へはプラスアルファで勉強してみてはいかがでしょうか。

受験勉強も楽な道を選びまくった人生を歩んできた勉強は苦手な私ですが、独学で1〜2ヶ月の勉強期間で合格できました。
気張らずに勉強を始められるという点でもおすすめです。

詳細はこちらからどうぞ。
貿易実務検定
http://www.boujitsu.com/

2. 貿易事務関連では唯一の国家資格 通関士

貿易事務の中でも、とにかく通関に携わりたいという方はもちろんこの資格を取得することは圧倒的に有利です。

貿易関連で唯一の国家資格。
貿易事務のキャリア形成では、一つを極めるよりかは、色々な可能性を考えはばを持つことがかなり重要です!

そういった意味でも持っていて損はない資格です。

合格率は10%前後と合格率だけ見ると難関な資格ですが、下記2つのポイントから誰にでも受かるチャンスは十分にあります!

・全科目60%以上の得点で合格となること
・定員は設けられていないこと

通関の仕事を志望している、または今後視野に入れたい方、長期的に勉強へ割く時間を確保出来る方へおすすめの資格です。

詳細はこちらからどうぞ。
税関 通関士試験について
http://www.customs.go.jp/tsukanshi/

3. 重宝される高いPCスキル:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

こちらはExcel、Word、Powerpointなどの高いPCスキルを証明する資格です。

PCスキルはどんな仕事でも重宝される資格です。
書類をたくさん扱う貿易事務でももちろん。

10年勤めた経験からわかったことは、Excel、Word、Powerpointはとても利用頻度が高いというのになぜかできる人が少ない!

PCが存在しないような時代から経験で勝負する中途採用者が多く、長年働いているという事、語学力以外に目をつけて挑む人が少ない。

語学力に加えて多くの企業へのアピールにはもってこいです。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は国際的にも認知されている資格なので、外資系企業での仕事が多い貿易事務という職種以外にも汎用性があるので持っていて損はないです。

既に語学力がある自分にプラスアルファでなにか有利なものが欲しいという方へは、こちらをおすすめします。

詳細はこちらからどうぞ。
MOS公式サイト
http://mos.odyssey-com.co.jp/index.html

もうすぐなくなる!?10年勤めて思う未来の貿易事務

貿易事務という仕事は、AI(人工知能)の進化・実用化によって必要な人員は今後減少していく職業のひとつと言えます。

私が勤めていた会社では、書類は全て人件費の安い外国の片田舎にある書類センターへ作成を依頼。
お客様への送付も外国から自動配信という事務職のタスクを極限まで自動化が進んでいました。

自社開発のアプリケーションに力を入れていた会社なので、請求関連・タスク管理も全てシステムがやってくれちゃう。

1年半の育休後に復帰を果たしたとき、あまりにも自動化が進んだ現状に対する驚きと不安。

「私の仕事、なくなっちゃうんじゃないの!?」

これからの貿易事務の仕事は一つを深く極めることよりも、貿易に関わる知識とそれに加えて柔軟に他業種へシフト出来る準備しておくことがかなり重要になります。

そうは言いつつも、生活に必要なほとんどの資源を輸入品に頼っている日本から貿易がなくなることはありません、つまり貿易事務で培う知識も絶対にどこかでは必要なはず。

これから貿易事務の仕事につくことができたら、会社の状況や取引先とのやりとりで何かを見つけ出す為に常にアンテナを張っておいてください!

・勤める会社に通関課があるのならば通関士資格を併せ持つ。

・輸出入にかかわる全ての実務を丸投げしてくるお客さんは〇〇の業種が多い!?
→〇〇の業界で貿易の知識を持つ人が少ない
→ならば〇〇の業種で生かせそうな資格をとる!、、、等。

貿易事務の知識・資格・経験が他の何に活かせるか。
これが未来へ向けての貿易事務に就く人の課題かなと思います。

まとめ

とにかく未経験から貿易事務につきたいならばまずは語学力、英語でのコミュニケーション能力を高めてください。
それを示すTOEICを750点以上をまず目指しましょう。

既に読み書きOK、ペラペラだわ!
という方へは、プラスアルファで資格を3つお勧めしました。

1つ目に、基本的な知識はあります=教育の手間少しは減らしますというアピールにもつながる貿易実務検定C級。

次に貿易事務キャリア形成に幅を持たせる揺るがない国家資格の通関士。

最後にPCスキルがかなり必要な仕事なのに、できる人が少ない現場の穴場を狙ってマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)。

10年貿易事務を経験して、あって損はない、且つ、無駄にならないものを厳選しました。
どれも歴史と認知度のある本当に有利で活用できる資格です。

いつかAI(人工知能)に奪わるかも!?という可能性もお伝えしましたが、それでも魅力的な仕事であることは間違いありません。

是非自分にあった資格を取得して第一歩を踏み出してください。

この記事があなたの今後のキャリア形成の役に立つことを願います。